日々忙しく過ごしていると、なかなか食事に時間を割くことが難しかったりしますよね。とはいえ、カップ麺や菓子パンなどでは味気ないし、ある程度はガッツリした味を欲していることも……。
今回は、タイパ(費やした時間に対する満足度)に優れ、ジャンクな味わいで知られるクラフトの『マカロニ&チーズ』の作り方、そして美味しく作るためのコツを3つ紹介します!
そもそも「マカロニ&チーズ」とは?

作り方や美味しく作るコツなどを紹介する前に、そもそも「マカロニ&チーズって何?」という疑問を抱えている方もいるでしょう。そこでマカロニ&チーズに関する歴史をざっと紹介しましょう。
そこは興味がないよ!という方は、次の見出し【「マカロニ&チーズ」の味と魅力】までスキップしてOKです!
起源と発展
マカロニチーズの歴史は古く、14世紀のヨーロッパにまで遡ります。当初は富裕層の料理として知られていました。
14世紀、ラテン語で書かれた料理本「Liber de coquina」に、パルミジャーノで味付けしたパスタの記述があり、同時期の英国の料理本「Forme of Cury」にも類似のレシピが記録されています。
アメリカへの伝播
トーマス・ジェファーソン大統領(1743~1826年)がパリで味わい、その美味しさに感銘を受けたことがきっかけで、アメリカに広まったと言われています。ジェファーソンは1802年の晩餐会で「マカロニという名のケーキ」を提供しました。
近代的なレシピの登場
1824年、メアリー・ランドルフの著書「The Virginia Housewife」で初めて「マカロニ&チーズ」という名称が登場したのです。このレシピでは、マカロニ、バター、チーズを層状に重ねてオーブンで焼く方法が紹介されています!
大衆化と進化
19世紀後半から20世紀にかけて、イタリア移民の影響も受けながら、中産階級や一般庶民の家庭料理として広く親しまれるようになりました。
1937年には、クラフトフーズがインスタントの『マカロニ&チーズ』を全米とカナダで販売開始し、さらに人気が高まりました。
現在では、アメリカのソウルフードとして、子供から大人まで幅広い層に愛される国民食となっています。
「マカロニ&チーズ」の味と魅力

アメリカのソウルフードとして親しまれているだけあり、「マカロニ&チーズ」はジャンクな味わいが特徴です。
まさに商品名の通り、“チーズとバターのソースを絡ませたマカロニ”といった内容で、ねっとり濃厚でありながら、チーズのコクやバターの香りを感じるハイカロリーな料理でしょう。
そして何と言っても、クラフトの『マカロニ&チーズ』は調理が簡単なのも大きな魅力で、ステップは以下の3つです!
マカロニを茹でる → マカロニの湯を切る → 付属のチーズミックス、別途用意のバター・牛乳と混ぜ合わせる

流石にレンジでチンで作れる! というレベルではありませんが、お米を炊いたり、包丁やまな板を使ったりする必要もないと考えると、かなり料理のハードルが低いことはわかるでしょう。
調理時間は茹で時間を含めても7分程度ですので、忙しい人・料理をあまりしない人にもおすすめの料理です。
作り方と美味しくする3つのコツ
それでは早速クラフトの『マカロニ&チーズ』を作っていきましょう!

開封すると「マカロニ」と「チーズミックスの小袋」がダイレクトに入っているのに驚きますが、そこは「本場感があっていいね!」と思うことにしましょう。

鍋でたっぷりのお湯を沸かせたら、マカロニを1箱全て入れてください。1箱で成人2人分程度(大食いであれば1人で食べ切れるレベル)ですので、数回に分けたい場合は調整してもOKです。
POINT1:茹で時間は約5分
ここでポイント!
パッケージには7~8分茹でると記載されていますが、細いタイプのマカロニであるため、規定の時間だとかなりベチャっとした仕上がりになるため、5分程度にするのがおすすめです。
もし5分が不安……という人は、1つ取り上げて食べてみて、食感を確かめてみるものアリでしょう。信じて試してみてください!

ちなみに、マカロニはかなりくっつきやすいため、茹ではじめのときにしっかりとほぐしておくと塊になりませんよ!
POINT2:湯切りはしっかりと

そして、美味しくするポイントの2つ目ですが、「湯切りを徹底すること」です。
茹でた後は湯を切り、その後味付けをしていくのですが、ここの湯切りを雑にしてしまうと後の味わいを大きく変えてしまいます。
マカロニをザルに開け、すぐにボウルなどに移したくなる気持ちをぐっと抑えましょう。マカロニは筒状で中にお湯が溜まっているので、見た目以上に水分が残っています。
しっかりと上下に振ってある程度お湯を落としておくと、味がぼやけず質感もシャバシャバになることを防げるのです。
POINT3:絶対にバターは必須

茹でた後は、チーズミックスの他にバターや牛乳を入れるのですが、ここでバターはマストで入れましょう。
「コストカットのため」「カロリーオフのため」などの理由から入れない人もよくいますし、正直、バターを入れなくても見た目はそれっぽく仕上がります。
しかし、バターを入れないと著しく味の質が落ち、チープな雰囲気が出るのです。人によっては一気に不味く感じるはず。これが『マカロニ&チーズ』の好き嫌いが分かれる大きな要因でしょう。
また、バターを入れる際は量をケチってはいけません! 最低でも10g程度は入れたほうがよく、もっと多くても問題ありません(これは本当に!)。
一方で牛乳を入れすぎるとお湯と同様に味が薄くなり、質感もシャバシャバになるため、最後の粘度調整として50ml程度入れるのがベターでしょう。
この味がたまらない!

全体にチーズミックスを行き渡らせたらせるように混ぜたら、最後にお好みで味付けをして完成。
今回は味と香りにアクセントを付けるため、ブラックペッパーとパセリを振りかけました。
気になる味はですが……濃厚なチーズの風味とピリッとしたブラックペッパーの辛味、そして鼻を抜けるパセリの香りが絶妙にマッチしていて激ウマ!
繊細な味付けや薄味が好みの人以外には確実に刺さる、シンプルかつジャンクな味わいがたまりません。これが数分で作れるというのだから、一度試してみる価値はあるでしょう。

ちなみに、炒めたベーコンを追加したら、これがまた激旨でした!
味・調理の手間・タイパに優れた『マカロニ&チーズ』、気になった人はぜひ一度試してみてくださいね!
【参考・引用】
- https://accademia-italiana.jp/column/2019/11/000185/
- https://www.hakko-blend.com/food/kitchen/04.html
- https://note.com/eiko_mt/n/na360b919f18c
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000065368.html
- https://gigazine.net/news/20200506-history-macaroni-cheese/
- https://www.ryugakupress.com/macaroni-and-cheese
- https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%BC%E3%82%BA
- https://serenday.jp/article/usa-food-2/